2010年8月アーカイブ

嚥下障害とリハビリ

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体力がついてくると嚥下障害も改善する傾向があります。したがって嚥下障害のリハビリは嚥下機能だけを高めるのではなく全身機能を高める必要があります。

体力をつけるにはまず食事です。嚥下訓練食からはじめます。嚥下障害に適した食事の条件は、適度の粘性があり、咀嚼しやすく、味の薄いものです。不適なものは、水分の多いものやパサパサしたもの、味の濃いもの、咀嚼しにくいものなどです。水分はむせやすくなるので注意が必要です。

食事は麻痺側に流れ込まないようにします。寝たままの状態でも座位の状態でも食事の時は良い方に身体が傾くようにする必要があります。座位でいると麻痺側に身体が傾くので、麻痺側のお尻などに座布団やタオルを入れて高くすると良いでしょう。

嚥下障害のある場合は水分のコントロールが難しく脱水になりやすいです。水分がむせやすいからその傾向にあります。水分摂取には工夫が必要です。

誤嚥と肺炎

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嚥下障害による誤嚥が続くと肺炎を起こしやすくなります。

食べ物や唾液が気管の中に入っていしまい、その中に含まれる細菌が気管から肺に入り誤嚥性肺炎を起こします。

誤嚥が起こるのは食事中とは限りません。睡眠中に胃液などが逆流して気管から肺に入り肺炎を起こすこともあります。食事中はむせるので気づきやすいですが、睡眠中は気づきません。誤嚥性肺炎の多くは睡眠時に起こります。

このような場合は臨床的に嚥下障害がなく、ある日突然39度台の熱がでたりします。咳も痰もなくわからないこともあります。胸部のレントゲンでは肺野が真っ白(肺炎の像)になっています。

対策としては、夜の食事を早めに少なめにしたり、寝る姿勢を半座位くらいにしたりするのが効果的と言われています。

戦争とリハビリ

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明日8月15日は終戦の日です。

リハビリテーションが医学的に治療法として確率された背景には、戦争が大きな役割を担っていました。

リハビリテーションとは、人間に適した生活状態を取り戻すことを意味する。

口の中のものを飲み込むとき「ゴクン」となり喉頭は持ち上がります。これにより喉頭はふさがり、食物が気管に入ることを防いでいます。これがうまくできずに食物が気管に入ることを誤嚥といいます。誤嚥は無症候性脳梗塞によって喉頭が十分にふさがらずに起こることがおおいです。

お年寄りの中には無症候性脳梗塞をおこしている人が少なからずいます。無症候性脳梗塞とはCTやMRIなどの画像では脳梗塞の所見をしめしているが、過去に全く症状の観察されたことがない脳梗塞のことを言います。嚥下障害が強く現れている場合は両方に脳血管障害がある可能性があります。

嚥下に関係する口腔内、咽頭、喉頭の筋肉は上肢や下肢と違い、脳の両側から均等に神経の支配を受けています。そのため、脳の片側だけ障害されても麻痺は現れにくいのです。

症状としては、水を一気に飲めず、食後に咳きこんだり、痰が多くなったり、、むせたりします。強い嚥下障害のある場合は両側の脳血管障害を疑う必要があります。

お年寄りが骨折した場合長期間の安静は禁物です。

骨折部位に痛みが少なければ安静期間は短くして早期から座位の姿勢をとらせることが大切です。状況をみて立ち上がり訓練や歩行訓練をして体重を負荷させることが必要です。安静にしていると筋力は低下し、骨ももろくなります。

また、骨折後のリハビリでは骨折している側に目が向きがちで良い方の足がおろそかになります。骨折にかかわらず片麻痺患者の場合でもこれは当てはまります。良い方の足が以後の歩行能力の決定要因になることを意識することが必要となります。

それから、良い方の足は一本で支えとなっているために非常に疲労がたまっています。マッサージやストレッチ等も適度に必要となります。

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