2010年7月アーカイブ

お年寄りが転ぶ原因

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高齢者の人口が少しずつ増えてきているので、転倒して骨折するといった方が最近目立ちます。とくに、大腿骨頸部骨折は歩行能力を著しく低下させるので注意が必要です。お年寄りが転ぶ要因となるものにはどのようなものがあるのでしょうか。

患者側の要因と環境要因の二つがあります。

患者側の要因としては、脳血管障害、神経疾患、筋力低下、高齢、めまい、失神、睡眠薬の影響、認知症、精神安定剤やアルコールなどがあります。

環境要因としては、家の中の段差やしわになった絨毯、急な階段、階段の不十分な照明、不安定な家具、手すりをつけない、滑りやすい床、無造作に置いてある座布団や新聞やカバンやビニール袋、家の周辺での段差や暗がりでの歩行などがあります。

環境要因は周囲の家族の方などが改善してあげることも可能です。上記のことが当てはまる方は気を使い改善しましょう。

寝たきりとベッド

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障害のあるお年寄りは、いままでの状態のまま自分の家で過ごすことはできません。家の中で生活できるように、ベッドを購入したり、家屋改造が必要になります。とくにベッドに関しては早めに購入する必要があります。

寝たきりになった患者さんの生活状態をみると、自然に寝たきりにしてなすすべもなく、畳の上で布団を敷いて寝ています。これではますます寝たきりになります。障害があると畳や床から起き上がることができません。ベッドの場合より筋力が必要となるからです。

ベッドの場合は足を先に床におろして立ち上がり訓練などもしやすいのでとても便利です。ベッドのふちに腰をかけてすわっているだけでも起立性低血圧の予防や床ずれの予防にもなります。

ベッドの高さも重要です。通常、腰をかけて足の裏が床につくぐらいが良いと言われています。だいたい40センチくらいの高さになります。低すぎれば立ち上がりが困難になりますし、高すぎればベッドから離れるのが難しくなります。

前回までは安静臥床の肉体的な悪影響を説明してきました。今回は精神的な悪影響を説明します。

長い間の安静臥床は精神的に無気力、無関心にさせてしまいます。生きる力が徐々に失われ、自分でものごとを考えなくなり、知的能力が低下していきます。いわゆる認知症です。

外の世界と接点がないので外部からの刺激がなくなります。喜びや感動といった感情もうすれます。また、大便や小便もオムツにするため尊厳なども失われて、トイレに行こうという自発的行動もなくなります。寝たきりの方が認知症になりやすいのはこのためです。

これは早期に発見して治療すれば回復が可能だといわれています。なお、これらの安静状態でおこる合併症は廃用症候群とよばれています。

 

数日間寝込んだあとに、急に立ち上がるとフラフラとすることがあります。めまい、吐き気、嘔吐、動悸などが現れることもあります。これは長い間安静にしていたことにより起こる起立性低血圧です。

長い間安静にして寝ていると、重力に逆らって血液を送る必要がなくなり、低い血圧でも脳への血液の供給が可能になります。そして、からだはその状態に適応します。そのために急に立ち上がった場合には血液を重力に逆らって送り出す力がなくなっているのです。

そのために脳への循環血液量が一過性に低下し、酸素不足を起こして上記のような症状が現れます。時に意識を失うこともあるので問題は深刻です。

長期間の安静に良いことはないといっても過言ではありません。そのほかに体力低下や感染症にかかりやすくなるといったこともあります。

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