2010年6月アーカイブ

長期間の安静により手足の腫れや痛みを訴える方がいます。これは、長時間飛行機に乗っておこるエコノミークラス症候群と同じで、血液の流れが遅くなり起こる症状です。この症状は重篤な場合ショック症状を起こし死に至る場合もあります。

寝たきりなどで長期間同じ姿勢でいたりすると足や上肢の静脈内で血行が悪くなり、うっ血し、足が腫れ皮膚が紫色になり、痛みがでます。そして、静脈内で血栓ができて肺に運ばれて、肺の中でつまることもあります。これが肺動脈塞栓症です。

肺動脈塞栓症は、呼吸困難、咳、発熱などの症状が現れます。ひどい場合は急激な胸痛とともにショック症状を起こし最悪の事態にもなります。この安静臥床による合併症は日本より欧米に多いそうです。

高齢者の急性期障害の場合で安静を必要とする場合は注意が必要です。長期間の安静の悪影響は筋肉や骨だけではありません。血液や血管にも悪いのです。

急性期の治療で安静が必要な場合を除けば、長期間の安静は筋肉や骨にとって悪い影響を及ぼします。安静によって筋肉は萎縮し、関節は固くなり、骨はもろくなります。

お年寄りが一日何もしないで安静にしていると筋力は三%落ちると言われています。一週間で十五%も落ちてしまいます。

安静にしていなくても70歳を超えると筋肉は若い時の四十~五十%になっています。70歳の方が二週間安静にしていたら若い時の三十%前後の筋肉になるということです。

骨も体重をかけたりしなければもろくなります。もろくなると骨折しやすくなりちょっとしたことで骨折してしまいます。そして一定期間の安静を余儀なくされます。これは安静による悪循環です。

筋力や骨密度の低下を防ぐには体重をかけた運動をすることと食事でカルシウムを摂取することが必要となります。

ウェブページ

2012年5月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のコメント