2010年5月アーカイブ

膝が痛い人の訓練

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膝が痛くて立ち上がり訓練ができない患者さんがいます。だからといって何もしないでいると立ち上がる筋力がなくなります。痛みがなくなったが筋力もなくなってしまい立ち上がることができなくなる方は結構います。

膝が痛い方は膝関節に負担がかからないように膝周囲の筋力を鍛える必要があります。最近では固定式の自転車が手ごろな値段で市販されています。消費カロリーやスピードなども表示されるものなどがあります。体重が直接膝にかからないので膝の曲げ伸ばし運動には最適です。

なかには固定自転車で動かすだけでも痛い方や固定式自転車に乗ることができない方もいます。そういった方にはベッドの端やいすに腰をかけてもらい、つま先を上げて水平な位置まで足を上げる運動などがおすすめです。力がついてくれば錘などをつけるなどの工夫をします。また、ベッドに横になったまま膝を伸ばし足を上げ数秒保持する運動なども行われています。

膝に炎症などがあり動かすと痛い方にはこれらの筋力トレーニングが必要です。膝の関節運動と膝の筋力トレーニングは別物です。関節を動かさなくても筋力は鍛えられます。

 

歩けない方が車いすでトイレに行くことは良い訓練となる。

ベッドから車いすに乗り移る時に1回立ち上がります。車いすからトイレに移る時にも立ち上がります。次にトイレが終わって車いすに移るのに1回、車いすからベッドに移るのに1回と、計4回立ち上がり訓練をすることになります。機能が落ちている方こそトイレでの排泄が必要といえるのではないでしょうか。

また、トイレについては他人の世話にならず、自分でしたいという自立の欲求があります。自分でできることによって尊厳も保てます。機能の低下した人でもトイレでの排泄を希望する方はたくさんいます。こういう視点を大切にしたいところ。

リハビリは日常生活にあり。

 

 

脳卒中の慢性期ではほぼ症状が固定しており、麻痺した側を改善させることは難しい。6か月以上過ぎた慢性期のリハビリでは麻痺している側の足だけに目を向けるのではなく、良い方の足にも目を向けなければならない。

脳卒中の片麻痺の方の歩行能力には良い方の足の筋力がポイントになる。麻痺している側ではうまく体重を支えられません。そこに、体重を支えるべき良い方の足の筋力まで低下していれば当然、うまく立ち上がることも歩行することも出来ないからです。

麻痺そのものを改善することが難しいからといってリハビリを怠ってはいけません。残された能力を引き伸ばし、自分一人でできることを増やすこともリハビリのひとつです。

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