2010年2月アーカイブ

この時期は表情筋は全く動かない。しかし、顔面神経の再生は始まっている。顔面神経が表情筋に到着するまではだいたい4か月くらいと言われている。

これらのことを患者側がよく理解して、あせらずに辛抱強く正しいリハビリをすることが肝心である。前回話した迷入再生回路を促通させるようなリハビリは禁物である。この時期の主な治療はマッサージや温熱療法、鏡を見ながらゆっくりまぶたを開ける運動などです。

リハビリテーションというのは患者側の協力がなければ成り立たない。患者側がリハビリに取り組まなければ何もはじまらない。リハビリに取り組んでもらうためには病気や障害がどういうものか理解してもらえるよう正しくわかりやすい説明が不可欠である。

顔面神経麻痺の後遺症は症状が発症時と逆になってしまうことがよくある。例えば、発症時は口が右側に曲がっていたが、6か月後には逆の左側に口が曲がってしまうといったように。これは、迷入再生回路と呼ばれている。

その他にも、目と口の神経が逆につながる、一本の神経が二本の神経とつながる、二本の神経が一本の神経のようにくっついて再生してしまうなどがある。こういった間違えた再生をすると、目を閉じたつもりでも口が動く、口を動かすと目が閉じるなどといった普段では考えられない動きが現われてしまう。これは病的共同運動と呼ばれている。この病的共同運動を繰り返すと迷入再生回路は強化されてしまう。

従来の顔面神経麻痺の治療では大きく笑ったり、強く目を閉じたりなどとやっていたようだが、これは間違った回路を優位にしてしまう可能性があります。正しい診断を受け正しい治療を受けるかが人生を大きくかえてしまうといっても過言ではありません。特に顔のことですので。

後遺症が残りそうな場合はリハビリ科で早めの治療を受けましょう。顔面神経麻痺の治療は顔面の筋の強化ではなく、後遺症の予防や軽減です。

 

顔面神経麻痺

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口笛を吹くように唇を前につきだすと左右どちらかに歪んで、まるでひょっとこのお面のような顔となってしまう。これは、顔面神経麻痺の後遺症の典型的な症状である。

顔面神経麻痺では表情筋が動かない(目が閉じない)、麻痺側の口から水や食べ物がこぼれるなどがある。そして、診断や治療は一般的に耳鼻咽喉科で受けることになる。

しかし、重度の場合は残念ながら後遺症が残ってしまうこともある。それをできるだけ早く見極め後遺症に対する治療をおこなうのがリハビリテーション科の役目となる。対応が遅れると後遺症が目立ってしまい間違った治り方をしてしまう。

顔面神経麻痺のリハビリは麻痺を治すのではなく後遺症をいかに軽くするか、いかに目立たなくするかが重要となる。

 

足を切断したあとの訓練でまず最初にやることは、断端(切断部位の断面)の皮膚表面の強化です。患者自身は切断した部位をあまり触りたがらないので皮膚表面が弱くなり知覚が過敏となる。そのままだと義足をつけた時に痛みを感じてしまうので患者自身の手で触れさせたり、物にふれさせたりする。次に、切断した側の筋力強化を行う。義足は重いのでそれを動かすだけの筋力が必要となる。それと同時に切断と反対側の足である支持足の強化を行う。

義足をつけるための準備が整ったら、いよいよ義足をつける。まず、義足に体重をかけたりしてならす。そして、平行棒内で歩く。次に松葉杖で歩く。最後に義足のみで歩く。

 

足を切断することになった原因は、外傷、感染症、動脈硬化症、糖尿病、腫瘍などと様々です。いずれにしても患者側の心理的ショックは大きいものです。しかし、自分で歩けなくなったわけではなく義足を使い普通となんら変わりなく歩いている方もたくさんいます。

切断後の断面は太さが変化するので義足はつくれません。まず、仮義足というものをつくり断面を変化させながら歩行訓練を行います。断面が成熟したら本義足をつくります。これは日常生活で使い続けます。

義足には様々なものがあります。表面の壁部で体重を支える殻構造義肢、身体変化に対して部品交換が可能な骨格構造義肢、中にコンピューターが入っていて歩行速度が調節できるインテリジェント膝継手、座るときだけ膝を曲げられるロック膝継手などがありあす。

義足も進化しています。

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